青春ドラマのようなロケーションに心惹かれて
横須賀の海沿いに佇む「かねよ食堂」。 私は夏になると、ふと思い立ってここに足を運びます。 目の前に広がる海、ゆるやかな風、そしてどこか懐かしい雰囲気。 かつて反町隆史さんと竹野内豊さんが出演したドラマ『ビーチボーイズ』のような世界観を感じさせる場所です。 あのドラマのように、自由で、ちょっと切なく、若々しい時間が流れています。
ユニークな店名の由来と店主とのやりとり
初めて訪れたとき、私は店主に「“かねよ食堂”という名前は、お母さんの名前ですか?」と聞いてみました。 店主は笑いながら、「母親の名前は“としこ”です」と答えてくれました。 結局、店名の由来は聞いたけれど忘れてしまいましたが、そんな気さくなやりとりもこのお店の魅力のひとつです。
多国籍な料理と若々しいエネルギー
かねよ食堂の料理は、エスニックテイストの多国籍料理が中心。 スパイスの香りや自家製ジンジャードリンクなど、若々しく創意工夫にあふれたメニューが並びます。 特に印象的だったのは、デザートの「Hilo Homemade Ice Cream」のジェラート。 その美味しさに感動し、後日わざわざ藤沢の本店まで買いに行ってしまったほどです。
目の前に広がる海と、静かな尊敬の気持ち
お店のすぐ目の前は海。 穏やかな日もあれば、天候が荒れて波が打ちつけることもあり客入りが安定しない事もあるでしょう。 そんな環境の中で、長年お店を続けている店主の姿勢には、静かな尊敬を覚えます。 貸し切りのパーティーや撮影にも利用されることがあるそうですが、 どんな時でも“かねよ食堂らしさ”を大切にしているのが伝わります。
湘南とはまた違う、横須賀の海の魅力
湘南エリアのような華やかさとは少し違い、 このあたりの海はどこか素朴で、漁の香りが残る「生活の海」。 それがまた、かねよ食堂の雰囲気にぴったり合っているのです。 派手ではないけれど、確かに心に残る。 そんな“横須賀の夏の記憶”が、ここにはあります。

