本日は、秦野駅近くにあるオーガニックレストラン「BIO食堂」に行ってきました。
ここは、鎌倉の「UMI」や秦野の「SOL」と同系列の店舗で、いわば“オーガニックの中心地”ともいえる存在です。
プロが作る「本物の味」
最初に感じたのは、「きちんと料理人が作っている」ということ。
この手の自然派レストランでは、木のプレートに地元野菜をおしゃれに盛り付けるだけの“カフェメシ”が多い印象です。
見た目は綺麗でも、どこか素人っぽく感じることがあります。
しかし、「BIO食堂」は違いました。
ランチの価格は手ごろなのに、明らかに素人には出せない深みのある味。
最初のサラダからして、ドレッシングや塩気ではなく、人参やキャベツそのものの甘みで味を引き立てているのが印象的でした。
料理に「手間をかける」ということ
この店の味を支えているのは、“手間を惜しまない姿勢”だと思います。
本当に美味しい料理というのは、派手な味付けや特別な食材ではなく、下処理を丁寧に行うことから生まれるもの。
例えば、野菜のアクをきちんと抜くことで味がすっきりとし、煮物も煮過ぎず、火加減を見守る時間こそが“手間”です。
しっかり管理しながら素材の声を聞く。これがプロの仕事です。
また、「自家製ドレッシング」という言葉はよく聞きますが、実際は管理が簡単なため、必ずしも“手間をかけた料理”とは限りません。
本当に手をかけている店ほど、見た目よりも味の奥行きでそれが伝わるのです。
天草宝牧豚の自家製ハンバーグを堪能
この日は魚料理と迷いましたが、「天草宝牧豚の自家製粗挽きハンバーグ」という珍しいメニューに惹かれて注文。
塩分は控えめで、素材の旨味を最大限に生かした上品な仕上がりです。
“体に良いもの”と“美味しいもの”は別だと感じがちですが、この店ではその両立が見事に成立しています。
カフェメシとの違い
最近増えている農家直営や主婦カフェのランチは、見た目は華やかでも内容が軽く、慣れると物足りなさを感じることがあります。
カレーランチや野菜プレートが中心で、仕込みや管理の手間が少ない反面、味の深みや余韻に欠ける印象です。
また、ケーキ類もどこかからの仕入れが多く、自家製とは言えないものが目立ちます。
本当に店で焼いているなら、必ず“自家製スイーツ”とアピールするはずです。
やはり、手間を惜しまず一品一品を丁寧に作る店こそが、本物のレストランだと感じます。
次回は魚グリルを試したい
今回はハンバーグでしたが、次回は魚のグリルを注文してみようと思います。
BIO食堂の魚料理は、素材選びから火入れまで手を抜かないと評判。
次の訪問が今から楽しみです。
まとめ
「BIO食堂」は、オーガニックレストランの中でもプロの技と哲学を感じる稀有な存在。
素材の味を生かし、下処理や火加減といった“目に見えない手間”を惜しまない姿勢こそが、この店の真の価値だと思います。
健康志向だけでなく、料理の本質を味わいたい人にも、ぜひ訪れてほしいお店です。

